ENSEMBLEツアーが終わってしまった。

現在9月10日午前3時9分 幕張メッセの余韻を大いに引き摺って夜行バスに揺られています。

2018年5月12日パルテノン多摩から始まり、約4ヶ月間続いたMrs. GREEN APPLEのホールツアーが9月8日・9日の幕張メッセ2daysをもって幕を閉じました。
ENSEMBLEというアルバムを引っさげてのツアーを一言で表すならば「Mrs. GREEN APPLE流 エンターテインメント」といったところでしょうか。セットや衣装はとにかく華やかで、客入れの音楽は舞浜のテーマパークを彷彿とさせるようなものでした。(幕張でこの客入れの音楽を聴いていると、あら?ここって舞浜だっけ?となりました)


とりあえずホールと幕張2daysのセットリストからいきます。




ホール

1.Love me, Love you (1番)
2.キコリ時計
3.Lion
4.StaRt
5.Oz
6.パブリック
7.アウフヘーベン
8.Coffee
9.鯨の唄
10.FACTORY
-MC-(客席を若井・山中チーム、大森チーム、藤澤・高野チームの3ブロックに分けて、それぞれ一番声を出せたチームが勝ち、という所謂声出しのコーナーだが、若井の名前弄り及び長野コンビの不仲説弄りのコーナーと化した。なお、勝ったから何か貰えるとかそういうのは無い。郡山では、勝ったチームはそのブロックだけの写真をカメラマン川崎さんが撮ってくれるというご褒美があったが、その後の公演では自然消滅した模様。
11.WanteD! WanteD!
12.WHOO WHOO WHOO
13. L.P
14.REVERSE
15.救出論
16.SPLASH!!!
17.Speaking
-MC-(アルバム制作について)※後述
18.They are
19.PARTY
20.Love me, Love you(1番サビ〜2番〜最後まで)
En.
21.春愁
-MC-(メンバーそれぞれの「今日の感想」)
22.青と夏 ※7月15日福岡から追加
23.我逢人





幕張メッセ 1日目 フェット・ドゥ・ラ・ルージュ

1.Love me, Love you (1番)
2.キコリ時計
3.ナニヲナニヲ
4.StaRt
5.リスキーゲーム
6.Oz
7.道徳と皿
8.パブリック
9.アウフヘーベン
10.Coffee
11.鯨の唄
12.FACTORY
13.ミスカサズ
-MC-(男女声出し)
14.WanteD! WanteD!
15.うブ
16.WHOO WHOO WHOO
17.L.P
18.REVERSE
-MC-(夏が終わった話)
19.青と夏
20.Really Really ※未発表曲
21.SPLASH!!!
22.Speaking
-MC-(アルバム制作について)
23.They are
24.PARTY
25.Love me, Love you(1番サビ〜2番〜最後まで)
En.
26.光のうた
27.はじまり
28.我逢人



幕張メッセ 2日目 ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ

1.Love me, Love you (1番)
2.キコリ時計
3.愛情と矛先
4.StaRt
5.HeLLo
6.Oz
7.日々と君
8.パブリック
9.アウフヘーベン
10.Coffee
11.鯨の唄
12.FACTORY
13.ツキマシテハ
-MC-(男女声出し)
14.WanteD! WanteD!
15.うブ
16.WHOO WHOO WHOO
17.L.P
18.REVERSE
-MC-(夏が終わった話)
19.青と夏
20.afternoon※未発表曲(2018年7月15日に大森元貴のインスタストーリーにて投稿された曲)
21.SPLASH!!!
22.Speaking
-MC-(アルバム制作について)
23.They are
24.PARTY
25.Love me, Love you(1番サビ〜2番〜最後まで)
En.
26.光のうた
-重大発表-(ゼンジン未踏とプロテスト〜回帰編〜発表)
27.CONFLICT
28.はじまり
WEn.
29.我逢人









ホールが22曲(+1曲)に対して幕張では28~29曲ということで、公演時間もホールは約2時間20分、幕張は約3時間と大幅に内容が変わっています。

ホール・幕張ともに衣装やセットの基本形はそのままでしたが、衣装がキラキラしていたり、幕が1日目と2日目で赤と青になっていたり、そういった細かい箇所には多少の変化が見られました。


さて、内容についてですが、まずセットリストを見ていただけると分かるように、ENSEMBLE収録曲と昔の(その中でも今まであまり披露されていなかった)楽曲が入り交じっています。もちろん、キコリやOzなどの定番曲も安定感のある楽しさですから、玄人はもちろん初めてのライブのためにDVDで予習してきた!みたいな子達にもウケは最高にいいでしょう。実際めちゃめちゃ楽しいし。
でも、でも!でもですよ!ここへ来てFACTORYとか春愁とかやっちゃう!?となりますよね!?!?特筆すべきは救出論L.Pです。

救出論に関しては音源化していないので、大半の方は全く知らない状態で聞いていたかと思います。私ももちろんその1人で、最初に入った公演で聞いた時には少し驚きました。が、なんせめちゃめちゃ好みだった。もうただそれだけです。2回目からはもう救出論が目当てと言っても過言ではないような勢いでした。(過言です)
あの畳み掛けるような歌詞と、最高のメロディー。絶妙なハーモニー過ぎやしませんか?はやく音源化してくれ。どうせするんだろ?早くしてくれ、頼むよ。もう救出論なしでは生きられない体になっちまったんだよ。幕張で救出論やらなくて少しだけがっかりしてしまったのはここだけの話です。

WanteDからWHOOというスーパーアゲアゲメドレーで、偏差値がグッと下がりひたすら飛び跳ね声を出すマンと化した私でしたが、曲が終わって耳を澄ますと何やら聞き覚えのある英語と電子音が。正直、最初は「あれ、これなんか聞いたことあるけどなんだっけ?」となりました。しかし、それらが静まり鼓動のようなあの音が聞こえた瞬間にL.Pだと分かり鳥肌が立ちました。そして周りの反応からしても、その感覚は私だけではなかったようです。
本当に!?まさかこの曲を!?ここで!?と思いましたが、そんな動揺は最初だけで、演奏が始まってしまえばその世界観に一気に引きずり込まれました。もうただただ、ただただ見入るしかできなかった。あまりにも脆くて切なくて苦しすぎる。救いを求めているようで求めていないような、愛されたいようで愛されたくないような、そんな空を掴むような歌詞がなんとももときくんらしくて寂しくなります。

貴方に救われる様だ
貴方に守られる様だ
実はそうは行かぬ様だ
私は堕ちて往く
誰かに癒される様な
愛す様に愛される様な
救う様に救われてみたいな
寂しいな


ホール編だけで言えば、MCがとにかくゆるっゆるだったことですかね。回数を重ねる毎に、まじでこの人たち普段の感じで喋り始めてんな、と思う次第でした。そういうの大好きです。ありがとうございます。
大森さんはどうしても長野コンビの不仲説と「若井」弄りをしたいようで、毎回非常に楽しそうで見ているこちらもニコニコしながら見ていました。しかしあれだけ毎回同じネタでよくあれだけ楽しく話せますよね。そんなこと本当に不仲だったら絶対出来ないですから。流石ですね。あと、ついさっきまで「わかいが〜」とか言ってたくせに声出しになると「山中と……ごめんなさい、名前なんでしたっけ?」と突如記憶が喪失してしまう大森さん最高ですね。一生やっていてほしい。一生ニコニコしながら見ていたい。微笑ましすぎる。


幕張編で言うと、道徳と皿とかHeLLoとか日々と君とか歌ったっていうのももちろんとても大切なのですが、わたくし個人での感想で言えばただひとつ。
大森元貴がおどった。もうこれだけです。
彼、踊ったんです。大森元貴が踊るってもうそれだけで地球1つくらい救えそうな予感しません?
踊ったのはREVERSEのサビ。ダンサーさんと一緒にバッキバキに踊っていました。えっ彼出来ないことないの???彼、わらしべ長者はあんなに下手なのに(ファンクラブ限定コンテンツ「ガッツキミセス」の企画にて)歌って踊れちゃうの???えっこわ・・・・・・・アーメン・・・・・・・・・・・・空よ大地よありがとう・・・・・・・・・・・・・・(天を仰ぐ)

そして、両日共に未発表曲が1曲ずつありました。
1日目はReally Really。歌詞はうろ覚えですが「僕は君が思うような僕じゃない」「本当は楽しくなんかない」といったようなことを歌っていた気がします。曲調を例えるとしたら、すこぶる自虐的な明るいツキマシテハですかね。まあもうそれは既にツキマシテハでは無いんじゃないかと思いますよね。あまり良い例えが出てきませんでした。
まさに〝ミセスっぽい〟曲で、暗くて重たい歌詞なのに曲として聞くとその黒さが中和されてポップになる、あの感じです。
2日目はよく曲名が聞こえなくて定かではないですが、afternoonと言っていたような気がします。私この曲めちゃめちゃ好きです。ノリノリポップなJust a Friendといったような感じです。跳ねて楽しむ曲でした。これはいち早く音源化していただきたいですね。関係者の皆様どうかよろしくお願いします。


はじまりをまさかこのツアーで聞けるとは思っていなくてとても嬉しかったです。ここまでで既に27~28曲歌っているのでさすがの大森先生も「喉が死にそう」とのことだったのでみんなで大合唱でした。花道を出来る限り歩いて可能な限りみんなの近くで歌っていて、それはそれはとても楽しそうでした。特に印象深いのは落ちサビ前の

「もしも僕が君だけのヒーローならば」
そんな歌を唄おう
いつまでも 変わらずに

この部分を歌っている姿でした。胸に手を当てて、しっかりと噛み締めるように歌っていて、この曲とこのフレーズに対する彼の想いは私たちにはとても計り知れないなあ。と、なんだかしみじみしてしまいました。とても幸せそうだった。

原点回帰といえば、CONFLICTが聴けて心の底から嬉しかったです。それもゼンジン未踏の発表のあとですからね。素敵すぎる。むしろこのCONFLICTのイントロは都合良く聞こえてきた私の幻聴なのかな?と思うほど完璧な流れでした。とにかくこの曲が大好きで、彼らの覚悟や軸、核、全てが詰まっているように思えてなりません。本当に前人未到を成し遂げてしまいそうな予感までします。こりゃあ、一生ついていくっきゃないな。

そしてここまで来てのブレない我逢人。結局彼らの言いたいことや主軸はこの曲なんだなあ。聞けば聞くほど好きになる。聞き飽きるとかいう概念が消えた。私がミセスを知って、応援したいと思ったきっかけの曲なので、やっぱり何度聴いても感動するし、これからも彼らの背中をずっとずっと見続けていたいと思わせてくれる。彼らもこの曲をとてもとても大切にしているのがわかるので尚更どんどん愛おしくなります。
「人生一度きりだから、悔いだけは残さないように最高に楽しい人生にしましょう」「負けんなよ」「諦めんなよ」この曲を歌う前にもときくんが言ってくれた言葉。どれもこれも今ほしかった言葉でした。あー、素敵。




They are前のもときくんのMCは、このツアーにおいて誰もが外すことの出来ない大事な部分だと思っています。こちらに関しては、ホールでも幕張でも共通した内容でした。私が聞けた範囲での(うろ覚えですが)概要を記載します。但し、このお話はあくまでも直接もときくんの口から聞くものであり、ニュアンスや言葉尻は異なっているかもしれませんので、参考程度にしていただけるとありがたいです。

ENSEMBLEをリリースするにあたり、制作過程が1stアルバム「TWELVE」に似ていてとても苦しく、孤独で寂しい作業だった。
今まで自分の中の傷を広げて抉ることで作ったアルバムで、陰の部分が詰まっているから、自分で聞いていて辛くなる。それをオリコン10位という形で評価されて。嬉しい気持ちもあるけど、「ああ、こういうやり方でしかやってけないのかな」っていう複雑な気持ちもあって。もっとポジティブな、ポップなものに変換できないかなと思って作ったのが「サママ・フェスティバル」っていうスーパークレイジーソングだった。PVもバッキバキのパステルカラーで、子供たちと踊ったりとか、全部自分でやりたいって言ってやったもの。
今までロックしかやってなかったんだから、そりゃあ荒れるよね。ミセス変わっちゃったね、って言われたけど、たしかに変わったと思う。
そんなやり方でしばらく続けていたのに、ENSEMBLEを作るにあたって、また傷を抉って寂しくなりながら制作している自分がいて。だから、こんなに華やかな衣装を着て、華やかなステージで歌うことでしか表現出来なかった。
その中でも特に異彩を放つ、青白いような曲がある。この曲はみんなに聞いてもらう事で少しは報われると思うので、よかったら聴いてください。「They are」

もときくんは「作家のエゴです」と言っていたけど、ゆっくりと言葉を選びながら慎重に話していた姿はとてもエゴだけで話しているようには見えなくて、言葉を、表情をなるべく取りこぼさないように集中して聞くことしかできませんでした。なんて強くて、脆くて、寂しい人なんだろうと、私にとってはとても切なくなる時間でした。聞けば聞くほど切なくなるのに、絶対に一言も聞き逃したくない自分もいて。何千、何万単位の人が、もときくんの一言一言に向き合っていて、今思えばその空気感が全ての答えだなあと思います。みんなの愛がもときくんまでまっすぐ伝わっているといいな。人の何倍も寂しがり屋なら、その何億倍も愛をあげるから、どうかもときくんにはそのままでいてほしいです。
大事に一音一音を弾くりょうちゃんの姿からもThey areがどういう存在なのかが見て取れました。前半はピアノとボーカルのみ。ただただ聞き入ってしまう。決して狭くはない会場なのに、全員の意識が一点に集中しているからか、ぎゅっと凝縮されているような空間で、なんだか不思議な感覚でした。このツアーで一気に印象が変わった曲です。










余韻のまま感情のまま書き連ねてしまいましたが、恥ずかしくなって消すかもしれません。(笑)

兎にも角にも、Mrs. GREEN APPLEを好きになってよかった。彼らを好きでいられる自分に誇りを持ってもいいくらいだよ!私らみんなセンス良いよ!最高だよ!!







さ〜て、ライブハウスツアーという名の戦争に向けて心の準備だけはしておこ~~~っと!!

みんなどこ行く〜???CRAWL~~??ヨーーシかかってこ~~~~い!!!!